先日、TBSラジオの「小島慶子 キラキラ」を聴いていたら(自分の主な情報源がラジオなので、自然とラジオの話題が多くなるのです)、“ウマいね!ひどいね。このネーミング”というテーマで募集したメールの中にこんな内容のものがあった。横浜に“オストアンデル”というお洒落な洋菓子店みたいな名前の店があって、外観も洋菓子店風なのであるが、実は大判焼屋であるという。なぜ“オストアンデル”なのかというと、大判焼は押すとあんこが出るからで、平賀源内が饅頭のことをオランダ語風に“オストアンデル”と呼んだことに由来するのだという。そうか平賀源内だったのか。さすが大滝さん、浅いようで深いなーと少し感心してしまった。
インターネットで“オストアンデル”を検索してみると、どうもこの手のシャレは、ある世代以上の方には定番のネタみたいで、水道のことを“ヒネルトジャー”と言ったり(実はこれも「ハンド・クラッピング・ルンバ」で使われている)、さつま芋のことを“クートヘーデル”と言ったり、いろいろとあるようである。また、タイムボカンリーズの6作目『逆転イッパツマン』(好きだった!)ではイッパツマンが働くタイムリース社の所在地はオストアンデル市、ライバル会社のシャレコーベリース社はヒネルトジャー市にあるという設定になっていて、ここでも“オストアンデル”と“ヒネルトジャー”がセットになっていることがわかった。
だが一番驚いたのは、オストアンデルというバンドが存在するということであった。ジョイ・ディヴィジョンなんか好きみたいだから、たぶん大滝詠一とは関係ないと思う。ムームも好きらしいので、エレクトロニカ→エレキテル→オストアンデルという連想から名付けたのかもしれない。このバンド、嫌いじゃない。しかし、とりあえず僕は大判焼屋に行ってみたい。